こんばんは!Runa旅です。
旅行に行くと各地でお土産を買うかと思います。そんな時にぜひ一度手に取って欲しいのが伝統工芸品です。各地の歴史や文化の詰め込まれた伝統工芸品にはたくさんの魅力が詰まっています。また、体験工房で実際に作り、お土産として持ち帰る事ができる場所も増えています。
今日は沖縄の琉球ガラスの歴史と魅力をお届けしていきます。
沖縄を代表する伝統工芸品の1つ、琉球ガラス。
鮮やかな色彩、閉じ込められた気泡が美しい風合いをもたらしております。今では沖縄の海や空、自然を映し取った色合いと表現されていますが実は歴史が深く関係しております。
そもそも沖縄でガラス製造が始まったのは明治の中頃と言われております。『玉井ガラス』が沖縄初めてのガラス工場と言われております。この頃作られておりましたのは無色透明のものだったそうです。
太平洋戦争末期、沖縄にはアメリカ軍の上陸を皮切りに激しい陸上戦が繰り広げられました。そんな中、県内にございましたガラス工房も甚大な被害を受け、消失してしまいました。
そんな中、アメリカ軍統治の元、復興への道を歩き出した沖縄。戦前にガラス製造に従事していた方々も工場の再興を始めました。しかし、戦後の物資不足でなかなか材料を揃えることが難しかったのです。そんな時に目に入ったのがアメリカ軍の方々が飲んでいたコーラやペリエの瓶でした。
そこで、アメリカ軍の基地より出ましたこれらの廃瓶を再利用しガラス製造を再開したのです。
廃瓶により復活を果たした沖縄のガラス製造ですが、初めから琉球ガラスと呼ばれていたわけではありません。当時はまだそれぞれ工場の名前で呼ばれていたのです。
ガラス製造が再開されてからは職人さんの技術に注目が集まりました。きっかけは沖縄駐留のアメリカ軍関係者が工房に見学に行った時のことです。丁寧な仕事ぶりに技術の高さ。それからはアメリカ軍の方々から様々な要望を受け試行錯誤のもと作っていきました。
そしてついにアメリカ本国にも「OKINAWA GLASS」として輸出されるようになりました。1962年頃からは「RYUKYU GLASS」として輸出しておりました。
その後、1983年に琉球ガラス製造の6つの工場が協同組合を結成し国内でも琉球ガラスの名が少しづつ浸透していきました。
コーラやペリエの瓶の再生ガラスとし誕生した琉球ガラスは製作の過程で特有の気泡がどうしても発生してしまいます。その色と気泡の風合いがより沖縄らしさを映し出しております。そんな琉球ガラスはお土産としても根強い人気を誇っております。
実は、購入するだけでなく吹きガラスの体験ができます。各施設により体験内容や料金に違いがありますが3,000円前後のから体験できるところが多いですよ。
※体験後、完成品を受け取るまでに数日かかります。
糸満市にある琉球ガラス村さん。沖縄県最大規模の工房があり、職人さんの作業見学や体験ができます。その他にもみて、さわって、学習することのできる施設や貴重な作品の展示、購入もできます。
製作体験では型吹きから成形を職人さんのサポートのもと行う事ができます。
恩納村にある琉球ガラス匠工房さん。ガラスのお皿やグラスなど体験で製作できるアイテム数が豊富な工房さんです。ぜひ作りたいアイテムがお決まりの方は相談してみてください。
今回は伝統工芸品・琉球ガラスの歴史や魅力をお話ししてまいりました。ぜひ沖縄に行った際には体験してみてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。