皆さま、こんにちは。Runa旅です。
秋といえば“食欲の秋”。果物狩りや旬の味を楽しみに旅に出られる方も多いことでしょう。
本日は日本の代表的な果物りんごとブドウにまつわる歴史と文化、そしておすすめの観光地をご案内いたします。
りんごが日本に入ってきたのは明治時代初期と言われております。西洋から持ち込まれた苗木が青森・弘前で栽培され、瞬く間に広まりました。
当時、弘前では“りんごは旅のおみやげ”として人気となり、日本初の「果物を持ち帰る文化」を作り出したともいわれています。
また、青森の気候はりんごの栽培に適しております。寒暖差が甘みを引き出し、今では日本一の生産量を誇る産地となりました。
秋の弘前城公園を訪れれば、紅葉とりんごの赤が重なり、まるで絵画のような美しさです。また、りんごパイやシードルも旅のお楽しみです。
実は、信州・長野の善光寺もりんごと深いご縁を持っております。
明治時代、りんご栽培が広まりはじめたころ、善光寺の僧侶たちは境内で苗木を育て始めました。その後、信州各地に広めたと言われております。
全国から参拝者が訪れる善光寺は、人と人をつなぐ場所。その参詣のお客様がりんごを“信州みやげ”として持ち帰りました。その後、善光寺土産として各地に知られるようになりました。
こうして生まれた“善光寺りんご”は、善光寺平の肥沃な土地と昼夜の寒暖差に育まれ、甘みと香りが強いと評判になりました。
やがて信州は青森と並ぶ日本二大りんご王国となりました。
秋の善光寺門前町を歩けば、りんごを使ったスイーツが並びます。
りんごパイにりんご羊羹、りんご入りのおやき…。
参拝後にこうした味覚を楽しむのも、秋旅ならではの贅沢ですね。
りんごと並ぶ秋の味覚といえば、ブドウ。
日本で本格的にブドウが栽培されたのは山梨・勝沼でございます。日本にも江戸時代の頃から野生のブドウはございました。その後明治時代に入り、フランスから伝わってまいりましたのがワイン醸造技術でございます。
1877年、山梨県の青年たちがフランスで学んだ技術を持ち帰りました。これが日本初の本格的ワイン造りのスタートといわれております。
“甲州ぶどう”と呼ばれる品種は、ワイン用としても食用としても愛されております。今や世界に誇るブランドに成長しました。
勝沼のワイナリーをめぐるとぶどう畑が一面に広がり、秋の旅行にはぴったりの景観が楽しめます。
ぶどう狩り体験やワインテイスティングもできるので、大人の秋旅にもおすすめですよ。
味覚の秋を旅で楽しむおすすめコース
青森・弘前城公園 → りんごと紅葉の絶景
長野・善光寺参拝 → 門前でりんごスイーツ
山梨・勝沼 → ぶどう狩り&ワイナリー巡り
歴史を知ることで、ただの果物狩りが「文化を味わう旅」に変わります。
りんごやブドウを味わいながら、先人たちの努力や祈りに思いを馳せる──そんな秋の旅はいかがでしょうか?
本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。