現役バスガイドの旅

お土産〜旅の楽しみ〜

お土産を選ぶ

こんにちは!Runa旅です。

旅の楽しみはいろいろありますが、今日はお土産のお話をします。

お土産とは?

旅先等で買い求めたその土地にちなむ品物のことをお土産と申します。

お土産という文化は古くから存在しております。

語源

現在では“お土産”と書きますが、実は当て字ということはご存知でしょうか?

語源には諸説ありますが、元々は「宮笥(みやけ)」であると言われております。これは神社のお札やお供物を売れる容器から来ているというのが有力な説です。

そのほかに「土産(どさん)」土地の産物を意味していると言う説などがございます。

日本のお土産の始まり

日本人の旅行の原点は“お伊勢参り”がその一つと言われております。

お伊勢講

江戸時代、お金も時間もかかる旅は庶民たちには到底手の届くものではありませんでした。もちろん遠方へ行くためには通行手形を手に入れなければならずハードルの高いものだったのです。そんな中で、庶民の一生に一度の夢、伊勢神宮への参拝でした。

しかし旅費が高額のため村人がお金を出し合い、くじ引きで選ばれた代表者が参拝する“お伊勢講”という仕組みを作りました。

お土産の始まり

代表者に選ばれた者は無事にお参りをした証とご利益として伊勢神宮の“神宮大麻”というお札を持ち帰りました。

その他にも旅に出る機会のない時代ですのでお土産話も必須だったと言われております。そのため、『旅行用心集』というものが発行されておりました。これは今で言う旅行ガイドブックになります。中には道中での旅日記の書き方等も記載されておりました。

お土産の変化

江戸時代のお土産

お土産文化は、江戸時代のお伊勢参り以外にも地方から江戸へと上がる参勤交代によりまして花開きました。かんざしや錦絵、タバコ入れなど江戸や道中で購入し持ち帰りました。

当時は基本歩いての旅ということで、“かさばらない、重くない、日持ちする”と三拍子揃ったものが人気でした。

歴史と共に変化するお土産

現代では交通網も発達し、旅に出るハードルも随分と低くなりました。短時間で遠方まで行ける様になり国内だけでなく世界中に旅の選択肢が広がっております。

そこで江戸時代当時では好まれなかった鮮度を重視するものも、繊細なものもお土産として購入される様になりました。また最近では宅配サービスを利用し直接送ることもできます。お土産を選び持ち運ぶことをしなくて良くなりお土産の幅もぐんと広がっております。

お土産の始まりから見てまいりましたが、お土産の形や種類も多様化し日々進化しているのですね。ぜひお気に入りのお見上げ品がございましたら教えてくださいね。

本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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